ダイエット

【体験談あり】下剤でダイエットは効果あり?うんち栄養士が解説

こんにちは、おなか専門家・うんち栄養士の梅原しおりです。
下剤を使用して体重を落とす「下剤ダイエット」。下剤は薬局で気軽に購入できるので、試しやすいダイエット方法なのかもしれません。

下剤ダイエットを検討しているあなたは、

  • 短期間で体重を落としたい
  • お腹のハリが気になる
  • 食べ過ぎたからリセットしたい

など、悩んでいるのではないでしょうか?

過去、わたしは過食症に悩んでおり「過食→下剤」を繰り返していました。体験したからこそ分かる「下剤ダイエット」の効果や身体への影響。体験談も含め、ご紹介したいと思います。

下剤ダイエットの効果は?

結論からお話すると、下剤ダイエットはおすすめできません。

寝る前に服用すれば、夜中や早朝に腹痛で目が覚め、痛みに苦しみ、さらには“いつ下すか分からない”恐怖のため家から出れません。下剤を飲めば、うんちが全部出てきそうですが、でるのはほとんど水分。お腹は一時的にスッキリしても、またすぐにポッコリしてきます。次に、そうなってしまう理由を説明します。

下剤を常用していると効かなくなる?

下剤は、腸を刺激し排便を促す作用があります。常用していると、腸は自ら動くこと(蠕動運動)が減り、下剤での刺激がないと排便しづらくなります。また、腸は次第に薬の刺激に慣れ、服用量を増やさなければうんちが出にくくなってしまいます。

特に、センナ、大黄、アロエ、カスカラサクラダが主成分の下剤(便秘薬)には注意が必要です。これらは、アントラキノン系下剤と呼ばれ、長期的に服用していると「大腸メラノーシス」を引き起こす原因になります。大腸メラノーシスとは、腸粘膜に色素が沈着し黒ずみ、大腸の機能を低下させてしまう疾患のこと。便秘が悪化してしまうだけでなく、大腸ガンのリスクを高めます。

大腸メラノーシス画像はこちら。※閲覧注意※

アントラキノン系下剤は、“生薬”と書かれていることが多いので、身体に優しそうですが、購入する際はよく見るようにしましょう。服用する場合は、長くても1週間以内にとどめ、常用しないことをおすすめします。また、コロコロした硬いうんちが出る人が、このアントラキノン系下剤を服用すると、腹痛が起こったり、うんちが出てもスッキリ感がない場合があります。わたし自身がそうでした…。

以上が、下剤ダイエットをおすすめできない理由です。

腸はうんちを溜めておくだけの場所ではない

お腹がパンパンに張ってくると、下剤を使用したい気持ちもよく分かります。しかし、腸は「うんちを作って溜めておく」だけの場所ではないのです。

あなたの腸内には腸内細菌が、おそよ500-1000種類も存在し、数にして100兆個、重さにして1-2kgほど住んでいます。善玉菌・悪玉菌と聞くと分かりやすいかもしれません。これら腸内細菌は、栄養素の吸収、代謝、ビタミンやホルモンの合成、免疫活性など様々な働きをもっています。一番重い内臓である“肝臓”の重さは約1.5kgなので、腸内細菌は人体最大の臓器ともいえるのです。

ダイエットを成功させたいのであれば、食生活を改めて腸内細菌のバランスを整え、身体の代謝をあげることが大切。そのためには、和食をしっかり噛んで食べ、腹八分目に抑えましょう。和食は発酵食品や食物繊維が豊富で、腸内細菌のバランスを整える効果が期待できます。いっけん地味なダイエットですが、一番の近道です。

まとめ

いかがだったでしょうか?手に入りやすい下剤ですが、使い方を間違えると、便秘を悪化させたり、大腸ガンのリスクを高めたりと危険が伴います。服用する際は、十分に気をつけましょうね。

それでは、スッキリライフを!

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梅原しおり

うんち栄養士 みんながうんちを見て、自分に合う食事をみつける世界へ。 プロスポーツ選手やおなかの不調に悩む人のための栄養指導、レシピ開発などを行っている。